<イロイロ空港の写真です。空港の前にフィリピンの国旗があります。
白は平等と団結を意味し、青色は平和、赤は愛国心と勇気を意味しています。>
1.フィリピンってどんな国?
フィリピン共和国(Republic of the Philippines)は西太平洋にある東南アジアの島国です。
7107個の島で構成されているフィリピンは、
大きくルソン島、ビサヤ諸島、ミンダナオ島の3つの地域に分かれています。
フィリピンは環太平洋造山帯に位置し天然資源、海洋生物が豊かな国です。
フィリピンの周辺には北方にルソン海峡の向かい側に台湾があります。
西方は南シナ海の向かい側にベトナム、南西のボルネオ島との間にはスルー海があり、
南方のスラウェシ海の向かい側にはインドネシアの島々があります。東にはフィリピン海があります。
首都:メトロマニラ
人口:103775002名(2011年7月基準)
面積:300,440平方キロメートル(7,107の島々で構成)
主要民族:大部分マレー族(カトリック83%、プロテスタント9%、イスラム教5%)
言語:標準語Tagalog 公用語English その他111の方言
①フィリピンの地図
②フィリピンの地理と気候
<ギマラス島 海辺の様子:海と自然が美しいフィリピンです>
-地理
フィリピンは地理的に北方には台湾、南西にはマレーシア、南方にはインドネシアが近接しています。
全体面積は約30平方キロメートルで、南北の長さが1.85平方キロメートルにある7,107個の大小の島々で構成されています。
全体の島々の中で名前がついている島は2,773個で、それ以外の島はほとんど珊瑚礁でできています。
フィリピン群島は大きくルソン、ビサヤ、ミンダナオの3つの地域に分けられます。
首都であるマニラがあるルソン島が一番大きく、セブがあるビサヤ地域は約6千個の島で成り立っています。
一番南方にあるミンダナオは2番目に大きい島で約4000個の島々で成り立っています。
-気候
フィリピンは1年中暑く、湿気が多い亜熱帯性気候で年平均気温は25度、湿度は77%です。
1月から6月は乾季で3月から5月の間は摂氏22度から32度を行ったりきたりする暑く乾燥した天気で、
5月にも気温が40度まで上がる日もあります。
6月から10月は雨季で台風が頻繁にきます。
11月から2月の間は摂氏22度から28度ほどの比較的過ごしやすい天気なので
観光するのにとてもいい時期は10月から12月となります。
③ フィリピンの人種と人口
人口はだいたい1億3百万人に推定され世界で12番目に人口が多い国です。
また1,100万人のフィリピン人が海外に住んでいます。
フィリピンには多様な民族と文化が存在し先史時代にフィリピンに居住していた人たちの中でネグリトという人たちが住み、
その後オストロネシア族語を使用する人々がマレーシア人の文化やヒンドゥー教、イスラム教を伝えました。
また貿易により中国の文化がフィリピンに影響を与えました。
④ フィリピンの言語
国の言葉はタガログ語、公用語はタガログ語と英語ですが、母国語として使用されている言語は合計172個にもあります。
これらはすべてオストリネシア族に分類されますが、コミュニケーションがほとんどできないほど大きな差があります。
そのほかに使用されている言語は中国語(北京語、福健語)、スペイン語、
イスラム教徒のあいだで使われるアラブ語があり、
特にスペイン語は2008年1月から公用語として指定され学校でも必修科目として教えています。
⑤ フィリピンの歴史と文化
-歴史
フィリピンの歴史はボルネオ出身のタトゥー族がパナイ等に上陸した13世紀から始まります。
フィリピンで最初に人間が居住した時期は30万年前で祖先は2万5千年前アジア本土から移住してきたことが推定され
1380年にはインドネシアやマレーシアでも多くの移住がありました。
1521年フェルディンドマゼランがフィリピンに到着した後、
スペインがフィリピンに関心を持つようになり、強国のスペインに支配されることととなりました。
その後、マニラはアカプルコとの貿易連結地になりキリスト教もフィリピンに広く知れ渡りました。
19世紀末、フィリピン革命が起こり、フィリピン第1共和国が誕生しました。
そしてそれに続き、アメリカ対スペイン戦争、フィリピン対アメリカの戦争後、アメリカの支配が始まりました。
第2次世界大戦がおわり、フィリピンが独立をするまで日本軍が占領していた期間を除くと
アメリカがフィリピンの主権を持っていて、
そのときアメリカはフィリピンに英語と西洋文化を伝えたのです。
1946年にようやく独立をしたフィリピンは1965年から1986年までマルコス大統領の独裁政治がなされました。
-文化
16世紀から20世紀中ごろにかけて、植民地支配を受けてきた歴史的な理由でアジアに属しているものの
アメリカの影響による西洋と東洋が混同している独特な文化を形成してきました。
バロック風聖堂はスペインによる西洋文化の象徴であり、近代的な学校施設はアメリカの文化を象徴しています。
西洋文明の影響からか女性の地位が高いです。
-教育体系
小学校6年、高等学校4年、大学4年
1学期(6~10月)、2学期(11~3月)、季節学期(4~5月)
-通貨
貨幣単位はペソ(Peso)で1ペソは100センターボ
銀行券としては1000ペソ、500ペソ、100ペソ、50ペソ、20ペソ、10ペソ、5ペソ
銅貨は1センターボ、5センターボ、25センターボ、50センターボ、1ペソ、2ペソ、5ペソがあります。
1ペソ=2.09円 1ドル=41.06ペソ(2012年12月現在)
⑥ フィリピンの記念日と公休日
フィリピンの公休日は国家の公休日と地方自治制度により地域別に公休日があります。
また、公休日が週末に重なってしまったときは、かならず振り替え休日を設定するのがフィリピンの特徴です。
公式的に公休日にはフィリピン語学学校でも通常授業はしませんが、学校により補習授業をする事もあります。
フィリピンは地方自治が根強いので公休日も地域によって少しずつ違います。
色を変えて表記している日は、毎年公式的に国家の公休日です。
* 1月 1日 - 新年 (New Year)
* 2月 24日 - Cebu City Charter Day
* 2月 25日 – ピープルパワー 記念日(EDSA People's Power Day) 国家公休日
# フィリピン国民が平和的にマルコス独裁を退陣させた歴史的な事件を記念する日。
* 3月と 4月 復活祭連休 Easter – 毎年日付が違いますが、木曜日-月曜日に至って国家公休日。
. Maund Thursday, Good Friday, Black Saturday, Easter Sunday
* 4月 9日 – 勇者の日 Battan Day 国家公休日
# 第2次世界大戦前、当時アメリカ+フィリピンの連合軍と日本軍間で起こった戦闘を悼む日。
* 5月 1日 – メーデー(Labor Day) 国家公休日
* 6月 12日 - Independence Day 国家公休日
* 6月 24日 - Manila's Day
* 8月 6日 - Foundation Day – セブが都市として定められた日。セブのみ公休日
* 8月 18日 - Ninoy Aquino Day
* 8월 最後の日曜日 National Heroes Day 国家公休日
* 9月 9日 - Osmena Day 前大統領Osmenaを記念する日
* 9月 11日 - Barangay Day
* 9月 21日 - National Thanksgiving Day
* 11月 1日 - All Saint's Day 国家公休日
* 11月 30日- Bonifacion Day 国家公休日
# フィリピンの英雄たちを称える日として特にカティプナン革命の主導者アンドレス・ボニファシオを称える日。
* 12月 25日 - Christmas
* 12月 30日 - Rizal Day 国家公休日
# 1896年 12月30日 スペイン政府による処刑されたフィリピンの国民の英雄ホセ・リサールをたたえる日。
2.主要都市紹介
① マニラ
マニラはフィリピンの首都であり、経済の中心です。
そのためマニラでは多くのビルが建ち並び、多くの企業が会社をおいています。
マニラは同時にスペイン植民地時代に立てられた数百年前の建物があらゆるところに存在し、
マニラは伝統的な雰囲気と現代の華やかさが調和した都市とも言われています。
マニラの代表的な都市ケソン(Quezon)はフィリピンで一番広い地域で一番人口が多い都市です。
ケソンシティーはフィリピン 最高の大学である UP(University of Philippine),フィリピン国立大学をはじめ
最高の私立大学とも呼ばれているアテネオ(Ateneo)大学など多くの大学があります。
代表的な語学学校としては、MK, CNN, C21などがあります。
② セブ
セブはフィリピンで一番古い都市でスペイン植民地時代の昔ながらの文化と、現代的な文化が共存する都市です。
国内・国際線が運行する空港はセブ市と橋で繋がれたマクタン島に位置しています。
セブはフィリピンでも最も古い街なみに城壁や記念碑など歴史を感じることができる伝統ある都市で、
南部フィリピンで一番発達した商業の中心地でエメラルド色の海とヤシの木、
美しい景色を楽しむために世界各国から多くの観光客が訪れる旅行地でもあります。
代表的な語学学校としては、 English Fella, SME, Cella などがあります。
③ バキオ
海抜1500メーターに位置したバキオシティは日本の秋に近い季節が続き、エアコンが要らない快適な天気の地域です。
人口30万人ほどの小都市バキオは総合大学、神学大学、士官学校を含む総18校の大学があります。
市民たちの全体的な教育水準が高くほとんどの住民が日常的に英語を使っているので、英語を勉強するのに最適な環境です。
バキオはルソン地域の北部に位置し政府軍に反発する軍部が活動している南部地域とは非常に遠い距離にあり、
大統領の夏の離宮があるとても安全な都市です。
また、フィリピンの大統領をはじめ高官たちの別荘がたくさんあり、
周辺にクラブや居酒屋のようなところがあまりないのできれいな都市です。
代表的な語学学校としては、TALK, MONOL, HELP などがあります。
④ イロイロ
マニラから飛行機で1時間ほどの距離にあります。
イロイロはフィリピンで4番目に大きい都市ですが、
5つの総合大学と35校を越す専門大学があり教育都市としてよく知られています。
天気は年の平均気温は22~28度程になります。雨季には台風がよく来ます。
イロイロは大きい都市ではありますが、物価が安く他の地域に比べ約30%ほど安い物価で購買することができます。
代表的な語学学校としては MK, C&Cなどがあります。
⑤ クラーク
フィリピン クラークはルソン島の中心部のパンバカ州に属し、マニラ北方80キロの始点に位置しています。
マニラから車で約1時間30分の距離で 、フィリピンクラークに新しく建設されたSCTX高速道路を利用すれば
クラークからスビックまでは約30分、
クラークからアンへレスまでは約5キロほど離れています。
フィリピンアンヘルスはパンパカ州の1級自治制で約40万人が居住しており、
フィリピンのマネーセンスマガジンによる調査で、フィリピンで一番住みやすいところ15位にランクインしました。
1991年アメリカ軍撤収後、フィリピン政府から経済特区として指定され、
ビジネス、航空機産業、レジャー、経済的中心としてミニカルフォルニアと呼ばれるほどの要素を持っている
国際的な都市です。
フィリピンで一番安全で外国人が住みやすい地域として選ばれました。
代表的な語学学校は SPC, HELP などがあります。
⑥ ターラック
マニラから2時間の距離に位置する国府所在地であり、商業、交通の重要な地です。
ターラックとスービック間を1時間以内でいく高速道路も建設され、交通の中心地になりました。
クラーク国際線空港近くにありターラック州立大学を含めいくつかの大学、中学校、小学校が密集している
教育の都市とも呼ばれています。
ターラックシティ内、3つの大型ショッピングセンターと、20余りの劇場、30ほどの銀行などがあり、
遊行施設がほとんどないため学業に専念できる環境の都市です。
マニラよりも静かで安全な環境なので落ち着いた場所で留学したい方におすすめしたい都市です。
代表的な語学学校としてはMMBS があります。
⑦ タガイタイ
マニラから1時間半ほど離れたところに位置した地域です。
標高700メートルになる高所地帯ですこし寒い気候でリトルバキオと呼ばれ、
現地人の避暑地、新婚旅行地として指おりの場所です。
世界で一番小さい二重式火山があり、年平均20-25度の良い気候なので勉強するのにも最適です。
バキオは肌寒い日本の秋のような天気である反面、タガイタイは日本の春の終わり、初夏の天気に似ています。
治安がよく、遊興施設がほとんどないので留学環境に適した地域です。
代表的な語学学校としては.PHIL-ACE があります。
⑧ ダバオ
ダバオはフィリピンのミンダナオ島の中心都市でフィリピン第2の都市としてフィリピンでも注目の都市です。
台風がよくくるフィリピンですが、ダバオを囲んでいるアポ山のおかげで台風の被害がほとんどありません。
治安もよく他の都市に比べ禁煙区域がとても多く、喫煙をされない方にとっては助かります。
きれいな生活環境とチューターの水準の良さで有名です。代表的な語学学校としては
English Drs, EnG, SEATTLEなどがあります。